能勢分校において、 東京大学・大阪大学らとの共同研究をスタートしました

今年度、「理想的な交通社会の実現に寄与する」目的で設立された(公財)国際交通安全学会の研究プロジェクトとして、東京大学や大阪大学などの教育、交通等を専門とする先生らとの共同研究を行うことにより、交通課題の解決に取り組みをスタートさせました。

豊中高校能勢分校には「地域魅力化クラブ」という地域の課題解決や魅力発信などに取り組んでいるクラブがあり、その部員を中心に生徒主導で検討を進めることで、「持続可能な開発のための教育(ESD)」や、「持続可能な開発目標(SDGs)」にも資することも期待しています。

研究プロジェクトの内容について(予定)

豊中高校能勢分校生徒の通学状況を改善するため、新たな交通手段としてe-bikeを導入し、生徒中心に通学上の安全面や環境面などの効果や改善点などを検討するとともに、教育的効果の測定も行います。

○工学的アプローチのもと、以下のような課題について調査を高校生たちと一緒に行い、いかなる解決方法が見込めるかを検討します。

・通学路の街灯未整備(通学路の大部分には、街灯が整備されていない)

・トンネルの走行(山岳地域でトンネルが多く、自動車とのすれ違い時に危険)
・路面の整備不足(路面の凹凸が激しく、安全な走行に妨げ)
・野生動物との遭遇(鹿、イノシシなどとの接触事故の可能性が懸念)
・自然災害への対応(これまでにも、土砂災害や雪・凍結などでバスが不通となり、学校が休校になってきた)

○教育的効果の測定
e-bikeの貸出やそれに基づく気付きなど、体験と学習を行うことの教育的効果を検証、測定します(アンケート等によって、プロジェクト前後での「知識」「技能」「価値観・態度・意識」などの変容を評価)。

研究プロジェクトの体制

・研究代表者:北村友人東京大学大学院教育学研究科教授
・その他大学研究者:大阪大学、大阪市立大学、九州大学等
・大阪府立豊中高等学校能勢分校
・大阪府能勢町役場
・株式会社能勢・豊能まちづくり
・プロジェクト推進事務局:(公財)国際交通安全学会

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